みけわんこ(別館)のブログ

アコースティックギターや手話に関してだらだらと語るブログです

空振りをしてリズムパターンを変える

前回のストロークからの続きです。

 

120BPMくらいで、ピッという音にあわせて、ダウンアップを繰り返します。注意点はアップが早くならないように、ダウンとアップを均等にします。

 

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さて、この図ですが、カウントは、「1234」となっていて、間に「とととと」が入っています。4拍子で、間にある「と」は裏になります。例えば、手拍子をするときに、「1234」と手を叩きますが、この「1234」は、手を合わせてバッシと音がなる部分。これを表とすると、手を合わせる為に、手を開き切ったとき、これが裏になります。つまり、手を合わせる、手を開くが同じように均等の長さ(時間)にならないと、リズムが狂います。

 

殆どの場合、手を合わせるバッシという音と、メトロノームのピッという音を合わせようと意識すると思いますが、手を開くタイミングも合わせないと、リズムはどんどんズレていきます。

 

ギターも同じで、裏にあたるアップの動作が一定でないと、自然とリズムがズレていきます。表、裏を意識して、均等になるようにする必要があります。

 

余談ですが、人間は、長く待つという感覚が鈍く出来ています。例えば、ストップウォッチを見ないで、10秒ジャストで止めるゲームありますが、何も考えず10秒たったのを感じるのは難しい事です。しかし、これが5秒だったらどうでしょう?さらに、2秒後に止めるならどうでしょう?10秒よりは、はるかにジャストで止めやすくなると思います。短い時間の方が、狂いは少ないのです。

 

10秒後といわれると、殆どの人が頭の中で、1、2,3・・・とカウントをとると思います。つまり、10秒後を感じるのに、1秒ごとに細かくわけることで、ズレを少なくしようとします。リズムもこれと同じで、感覚を短くとることで、リズムのズレを小さくします。4拍子でも間の裏を意識することにより、表のみを合わせるより、リズムのズレが少なくなります。

 

BPMは、1分間の拍数ですので、60BPMは、1分間に60回ピッとなります。という事は、ピッとピッの感覚は、1秒になります。で、ピッとピッ間に裏があるので、この裏のとき、ピッと鳴らしたい場合は、0.5秒毎にピッとピッ鳴らすわけですから、60の倍、120BPMにすると、表と裏のときにピッと鳴らすことが出来ます。

 

裏のときは、音をならさない事が多いですが、裏を感じるために、あえてピッと鳴らして、これにアップストロークを合わせます。これが出来るようになったら、60BPMにて、裏のピッという音を出さずに、表のみで、練習します。

 

これが出来るようになったら、次に空振りという難関に挑みます。空振りとは何かというと、腕はアップ、ダウンをするのですが、弦には当てず、音を出しません。手はアップ、ダウンの動作、これは、メトロノームに合わせて繰り返しますが、ギターの弦には当てないので、ギターから音は出ない状態です。

 

これをアップのときだけ、空振りします。すると、「1234」の表のときだけ、音が出ます。これで、4拍子が完成です。音は出さなくっても、腕はアップしたとき、裏を感じれるので、リズムのズレがなくなります。人間って、音の出てないものに、あわせるのって苦手です。ですので、まずは音を出して、それに合わせて、感覚を掴んだら、今度は出さずにあわせるという行為を行います。

 

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手の振りがメトロノームとのズレがなければ、いつギターの弦に当てて音をだしても、メトロノーム をズレる事はありません。

 

この空振りになれる為に、空振りをする位置を変えて練習します。例えば、今度は、ダウンのときのみ、空振りをして、アップのときのみ弦に当てて音を出します。すると、裏のときのみ、ギターの音がなります。60BPMにあわせると、メトロノームのピッとピッ間にアップストロークのギターの音がなります。

 

最終的に、どこを空振りしても、手の振りが、メトロノームとズレなければ、リズムがズレる事はない事になります。

 

空振りする、しないの動作は中々難しいです。私も空振りすると、メトロノームとズレる事があります。弦に当てる感覚と当てない感覚が違うので、手が微妙に止まってしまいます。でも、繰り返し練習することで、慣れてきますので、繰り返し練習することが大切です。